12月
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12/21 久々に「スナップえんどう」を育てております!!
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[スナップえんどう] ブログ村キーワード:ペットボトル栽培、ホルンスナック
本ブログをご覧頂きありがとうございます。
少しの時間だけ、「スナップえんどう」栽培のお話にお付き合い下さい。
大分冬らしい寒さになってきて、どのお野菜も生長がしにくい季節となりました。
そんな中、この時期に「スナップえんどう」を育ててしまうという
常識では考えられないことをやってしまいました(苦笑)。
元々は10月の栽培計画の段階では天候不順の影響から「スナップえんどう」を
育てることは断念していたのですが、ちょうどその頃に播種した'さやエンドウ'が
面白いくらい順調に生長してしまい、これを観たときに一度断念した
「スナップえんどう」を育てても大丈夫なのではないかと思ってしまったのでした。
単純な動機で育てることを決めた「スナップえんどう」ですが、
我がペットボトル栽培をご存じの方の中にはどうせかなり早くから準備をしていて
育てていたのだろうと思われたのではないかと思うのですけど、
この栽培に関しては珍しくリアルに今月に入ってから播種を始めたものなので
本当に上手く育ってくれるのかは神のみぞ知るところなのです(笑)。
思えば、「スナップえんどう」をペットボトルで育てたのは今から5年以上前の
ことのようで、それ以来ご無沙汰していたのでした。
従って、5年前とは栽培環境もペットボトル栽培のルールも変わっていますので、
今回は'さやエンドウ'栽培と同様にシンプルに育てたいと思います。
さぁ、この時期に播種する「スナップえんどう」は無事に発芽し、
数ヵ月後に収穫することができるのでしょうか?
★品種選び★
「スナップえんどう」のことを'スナックえんどう'と呼ばれることに
疑問を感じられた方も少なくないと思うのですが、「スナップえんどう」は
英語で'snap bean'といい、'snap'には「ポキンと折れる」や「パチンと音を
立てる」といった意味があり、そのことが由来で呼ばれるようになりました。
「スナップえんどう」は1970年代にアメリカから輸入されてきた品種のようで、
1983年に農林水産省によりこの名称に統一されたとのことで、
「スナップえんどう」のことを'スナックえんどう'と呼ぶのは
厳密には間違った呼び方なのです。
さて、「スナップえんどう」には大きく分けて'つるあり種'と'つるなし種'があり、
ペットボトル栽培で育てる場合は栽培の管理がしやすい'つるなし種'を
選ぶことをお勧めします。
'つるなし種'はつるあり種に比べると収穫量が少なくなってしまいますが、
ペットボトル栽培のように限られた容量の土で育てることを考えますと
つるなし種のほうが育てやすいのです。
'つるなし種'のスナップえんどうは様々な品種がありますが、品種間による
生長の違いはないものの、植え付けを苦手とする品種がありますので、
品種を選ぶ際には種袋の裏側に記載されている内容をよく確認してから
選ぶようにしてください。
今回の栽培ではサカタのタネ社の「スナップえんどう」という品種を選び、
生長する様子をお伝えしていきたいと思います。
上の写真にも示していますが、「スナップえんどう」の種には品種によって
色の付いた薬剤が塗布されているものがあります。
これは薬剤処理といって、発芽直後に土壌被害などから種を守るために
予め色の付いた薬剤を塗布したもので、このような薬剤処理された種には
必ず種袋の裏側にどのような薬剤を塗布したかが記載されています。
★播種時期と発芽日数★
品種による多少の誤差はありますが、
「スナップえんどう」の播種時期と発芽日数は以下のようになります。
播種時期:2月中旬~3月中旬、11月上旬~11月下旬
発芽日数:播種後4~6日
発芽率:80%
発芽適温(地温):20℃前後
※ 上記のデータはいずれも中間地(温暖地)によるものです。
★使用する土★
「スナップえんどう」を育てる際に使用する土は、
市販の野菜用培養土であれば問題なく育てることができます。
ただ、市販の野菜用培養土で「スナップえんどう」を育てる場合は
鉢底土を敷いてから野菜用培養土を入れるという手間がかかり、
野菜用培養土の粒子が細かいためペットボトル鉢の底穴が詰まり、
排水不良を起こしてしまいます。
排水不良を起こせば、当然「スナップえんどう」の生長にも影響が及びますので、
この排水性を考慮し、下図に示す'市販の粒状培養土'の使用をお勧めします。
'粒状培養土'は「スナップえんどう」の生育に必要な様々な栄養素を含んだ培養土を
5(mm)ほどの大きさに加熱処理して粒状に加工されているため、
普通の培養土に比べて通気性がよく、土に新鮮な空気・水を運び込む
通り道を確保できることから余分な水を土中の老廃物と共に排水されるため
鉢底土を敷く必要がなく、直接ペットボトル鉢に入れることができます。
今回の栽培では、1鉢につき'粒状培養土'を2(L)使用するものとし、
その一部の培養土を篩にかけて細かな土を抽出して種蒔き用土として
利用しています。
また、栽培を進めていく過程で、「スナップえんどう」の葉の色が変色するなどの
生育不良を起こした際には、下図に示す'発酵油かす'を一摘み与えて
追肥を行います。
さらに、「スナップえんどう」は実着きを良くしたり実を大きくするために
土の栄養分を吸収する中でも、実着きをよくする'リン酸'が不足します。
このため、今回の栽培では蕾を着け始めた頃から下図に示す'バッドグアノ'という
リン酸系肥料を一摘み与えて追肥を行います。
★鉢選び★
今回育てる「スナップえんどう」は根を深くまで張ることはありませんが、
今回の栽培ではシンプルに育てることを前提にしていることから
安定した収穫が期待できる'縦型ペットボトル鉢'を使いたいと思います。
'縦型ペットボトル鉢'では一鉢で4株育てることができますので、
この鉢を新規で作る方はこちらをご参照の上、作ってみて下さい。
★種蒔き作業に必要な道具★
種を蒔くときに必要な道具を下記に示しますので、各自ご用意ください。
スナップえんどうの種、縦型ペットボトル鉢、移植ゴテ、
粒状培養土、種蒔き用土、ジョウロ、ガーゼ、麻ヒモ、園芸用ハサミ
★種蒔き作業時の注意点★
・種を蒔いた後の覆土は厚さ1(cm)程度にすること。
・播種後の水やりはたっぷりと与えること。
・播種後の防鳥対策として、ガーゼ(もしくは防虫ネット)をかけること。
★種蒔き作業手順★
'縦型ペットボトル鉢'に「粒状培養土」を鉢の縁から3(cm)下まで入れ、
さらに、「種蒔き用土」を5(mm)程度かけます。
※ 「種蒔き用土」をかけることで種と土を密着させ、種を発芽しやすくします。
粒状培養土を入れたら「スナップえんどうの種」を点蒔きします。
このとき、種と種の間隔は2(cm)程度開けて蒔くようにして下さい。
スナップえんどうの種を蒔いたら「粒状培養土」を1(cm)程度の厚さに覆土し、
「ジョウロ」でたっぷりと水を与えます。
※ ジョウロで水を与えるときは、必ずジョウロの注ぎ口に手を添えて
水の勢いを和らげながら株の周囲に与えるようにしましょう。
ジョウロの注ぎ口に手を添えずに与えてしまうと、
土がえぐれてしまうので注意しましょう!!
縦型ペットボトル鉢に「ガーゼ」を被せ、風で飛ばされないように
「麻ヒモ」で固定し、もう一度「ジョウロ」でたっぷりと水を与えて、
種蒔き作業は完了です。
※ 「ガーゼ」を被せることにより、「スナップえんどう」などの豆科の種を好んで
食べる鳥から守ることができます。
★最後に★
皆さん、「スナップえんどう」の種を蒔くことはできたでしょうか?
今回蒔いた鉢は日当たりのよい場所に置いて育てるようにしましょう。
最後に、今回の「スナップえんどう」の植え付け作業にかかった費用を
以下に示しますのでご参考ください。
◆スナップえんどうの種蒔き作業にかかった費用◆
購入した商品 | 数 量 | 単 価 | 金 額 |
スナップえんどうの種 | 1 | 324円 | 324円 |
野菜用培養土<粒状>(14L) | 1 | 345円 | 49円 |
移植ゴテ | 1 | 108円 | 108円 |
ジョウロ | 1 | 108円 | 108円 |
ガーゼ | 1 | 108円 | 108円 |
麻ヒモ | 1 | 108円 | 108円 |
園芸用ハサミ | 1 | 108円 | 108円 |
合計金額 | 913円 |
※ 「縦型ペットボトル鉢」を新規で製作する場合は別途費用が掛かります。
【次回のお話に続く】
ブログ管理人 M.Ishii
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